イングリッシュ・ガーデン~大英帝国の世界戦略を見る
at 京都文化博物館
日本人は植物が好きだ。年齢を重ねると無性に土いじりをしたくなる様だ。
自宅に庭が無くても、路上に植木鉢が増殖してゆく様も少なくない。
本人は近所迷惑とは感じていない様でむしろ緑化に貢献しているつもりだ。
英国の植物文化の始まりは嗜好のみでは無い。
大航海時代、英国は世界中に植民地を持ち、それぞれの土地に適した
資源植物(人間に役立つ、必要なモノを作る材料等)を集めて
増産したり、他の植民地に移植したりした。
本来、プラントハンターと言われる人達は英国の世界戦略の最前線に存在した。
日本と同じ様な島国の英国は自身の国土を農業や酪農の為に開墾、開拓し
元々有った植生や自然環境を変えてしまった。
一見、豊かに見える国土は多様性が無くなり、本当は痩せ細った国土にしてしまった。
自国で生産出来ないモノは他国から手に入れる。
このシンプルな考え方が植民地政策の根幹に有る。
200年以上前から世界を相手に彼らは強かに生きて来たから
英国人は素直に信用しない方が良いですよ。
akira
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