宮川香山 ~過ぎたるは猶及ばざるが如し

宮川香山~出来の悪い土産モノ

     at 大阪市立東洋陶磁美術館

 

展覧会に行く前から違和感は感じていた。

宮川香山の事は詳しくは知らなかったが

江戸時代末から明治期に掛けての工芸美術については

時代の変化に飲み込まれた変革の時期でした。

特に、超絶技巧と言われた金工、漆芸、陶芸、木工等の

工芸美術の職人の残したモノは

何か近づき難い独特の雰囲気を醸し出している。

怨念の様な、単なる道具には無いオーラを感じる事が有る。

宮川香山には、無かった。

出来の悪い土産モノ程度であった。

造形のバランス、絵付けの技術、陶芸としての出来

技術レベルの違う職人が、寄ってたかって作った感が有る。

外国人はともかく、日本人の美意識にはフィットしない。

観る必要の無い、展覧会で有った。

展示品の中で2点のみ、秀品があったので出所を見ると

東京国立博物館蔵であった。

さすがに目利きである。

 

akira