イラストレーター 安西水丸~ゆるーい絵の始まり

イラストレーター 安西水丸展

          at 美術館えきKYOTO

 

2014年3月に急逝した安西水丸氏の回顧展に行く。

「ゆるキャラ」という言葉は、みうらじゅん氏が考案したらしい。

商標登録もされている様だ。

しかし、1980年代頃からすでに「ゆるキャラ」は存在していた、

安西氏のイラストがそれだと思う。

時代はバブル前夜で廻りはだんだんとゴージャスになっていく中で

氏の画風はまったく変わらなかった。

小説の挿絵でも、内容に関係なく氏のイラストイメージを感じてしまう。

「絵が上手くてもイラストレーターにはなれない。」とインタビューで語っている。

「ゆるキャラ」に個性を観たと思う。

 

2015年3月に長友啓典氏のお話を聞く機会が有った。

長友氏が若い駆け出しの頃、安西氏とは美術予備校の同級生であったらしい。

ある時、長友氏が安西氏の個展に行く機会があった。

そこで同級生の渡辺くん(安西氏の本名)に久しぶりに再会した。話し込む中で

長友氏はしばらく、安西氏と渡辺くんが同じ人物とは解らなかったらしい。

そこから長友氏と安西氏の長い付き合いが始まったらしい。

 

もう少し、本当の「ゆるキャラ」を観たかったと思う。残念でならない。

 

akira